【Yuki-log】ovgo Bakerのこれまで②/独立について(2020/1-6)
こんにちは、ovgo Bakerのユキです。
今回はovgo Bakerの始まりの場所、青山ファーマーズマーケットへの出店からこれまでを振り返ってみました。
2020/1-3 青山ファーマーズマーケットへの出店
いつか自分でお菓子屋さんをやるんだったら絶対に出店してみたいと思っていた青山ファーマーズマーケットに2020年1月26日日曜日、はじめて出店することができました!
このころはメンバー全員が兼業だったので、平日に準備できる日にキッチンに集まって少しずつクッキーを焼き、手書きのタペストリーを作り、、と毎日少しずつ初日に向けて準備。
ラベル貼りがまったく予定通りに終わらず(ラベラーなどもないのでコピーしに印刷したものをはさみできって、ひとつずつ両面テープで貼り付けていました。パッキングには今後たびたび苦しまされることに。。。)、各自梱包した商品を持ち帰って、朝方まで自宅でラベル貼り。
そして迎えた初めてのファーマーズマーケット!
いままでお客さんだったマーケットに初めて出店者として出たときはワクワクしました。おいしいものをつくっている周りの出店者さんたちとも、これまでのお店屋さんーお客さんという立場から、おなじお店屋さんという立場にたっていろいろな話ができるようになったのも楽しいところ。
初日の売り上げは、、、、無事完売!!!!!
たくさんの友人や知人が来てくれたのもうれしかったし、初めて会うお客様が試食を食べてヴィーガンと思えないほどおいしいと言ってくれてことも。
ここから毎回極寒に耐えながら2週間に一度出店させて頂き、ほかの出店者の方にも知り合いが増えていき、すこしずつマーケットにovgo Bakerがなじんでいきました。マーケットに数回出店した頃来てくださった10代のお客様がこうおっしゃってくださりました。
「両親がヴィーガンで生まれたころからヴィーガンのものしか食べたことがないけれど、エアストリームガーデンでovgoのクッキーを見つけて食べてみたら生まれて一番おいしかった。インスタをみて青山ファーマーズマーケットに買いに来ました。」
この時のこの言葉はいまも忘れず、わたしの励みのひとつになっています。
自分のお店をわざわざインスタでフォローしてお買い物に来てくれたこともうれしかったし、少しはヴィーガンに取り組んでいる人の役にも立てているんじゃないかと。少しでも人の役に立つ仕事がしたいと思っている私にとっては、こういう形で直接伝えてもらったことが本当にうれしくますます頑張ろうと思えた出来事でした。
2020/4-6 コロナ渦突入。BASEの急発進!
ようやくマーケットにも慣れてきて、天気も暖かくなってきたときにはじまったコロナによる外出制限。。。。
このころは隔週のマーケットと数店舗のカフェの卸をしていましたが、どちらもコロナの外出制限の影響でクローズ。幸いわたしたちはみんな他の仕事もしていたので(そちらもどこも大変だったのですが、、、)、コロナの間はovgo Bakerのクッキー活動は一度お休みして、たまに集まってクッキー以外のレシピでも考えながら、コロナの後に再開しようかなどど考えていました。
そんな中、始めから細々と解説していたBASEのネットショップに、友人や知人を中心にすこしずつ注文が入るように。
その分をその頃には使えるようになっていた工房で少しずつ作っていたのですが、ある日クッキーを焼いても焼いてもその日の注文分が作り終わらない。夕方には終わるはずがすっかり夜に。
こんなに注文入っていたっけと改めて確認すると、計算を間違えてチョコシナを必要な3倍作ってしまっていました。。。。。。(こういうことをよく起こすのがovgoの創設メンバーたちです。そういう人たちなんです。はい、わたしもです。)
こんなにあっても仕方ないからECショップのおまけにつけてみようと、軽い気持ちでストーリーに流してみたところ、なぜか多くの方にオーダーを頂けることに!!!
このころ食関係のインフルエンサーの方にプレゼントしたところストーリーにのせてくださったり、たまたまクッキーを注文してくれていた友人が親友のモデルさんにプレゼントしたところ雑誌で紹介してくださったり、コロナの最中にすこしずつ露出も増えてインスタのフォロワーもすこしずつ増えていました。
そんなこんなで、お休みどころかそれまでよりもBASEの注文の製造と発送作業でてんてこまいに。意外とネットショップは梱包発送も大変なんですよね。
青山ファーマーズマーケットの再開のめどは立たなかったものの、
GWあたりからはすこしずつカフェが再開したり、近所のカフェの軒先でマーケットを開かせてもらったり。
ECだけではなく、卸やイベントなどを再開できるようになっていきました。
このころ代々木公園のalmond hostelさん、matcha tokyoさんなど今でもお付き合いさせていただいているカフェでの提供がはじまりました。どちらも素敵なお店なのでぜひ行ってみてほしいです!
2020/7 独立へ
そんなこんなで、外出制限が解除され始めたころには、ほかの仕事とovgo Bakerの兼業がスケジュール的にかなり厳しくなっていました。
DEAN&DELUCAのお仕事は青山ファーマーズマーケットとの両立が難しく1月からほかの仕事に変えていたのですが、このころ時勢もあり日中の仕事がかなりハードな状況に。
もともと自分の生活を支えるための平日の仕事とやりたいことを実現するovgoの仕事と思っていて、3年くらいは修行だからこの兼業のスタイルを続けようと思っていたのですが、マーケット出店の頻度を上げれば自分一人の生活なら何とかなるのではないかと思い始めました。
1か月くらい悩んだのですが、7月からはマーケットも再開するかもしれないというニュースを聞き(結局再開できなくてこのあとちょっと辛いのですが)、2020年の夏に独立して正式にお仕事がクッキー屋さんになりました!
独立についてどんな準備をしていたんですか、とか、タイミングはあらかじめきめていたのですか、と質問していただくことがあるのですが、私の場合は本当に予想外でした。。。もちろんいつか自分のお店だけで生活できるくらいの仕事にしたいという想いは、最初の会社を辞めた時点からあったことではあったのですが、なにか特別な準備や計画はなく、ただ今このタイミングで自分の時間やエネルギーを自分のお店にもっと注げたらもっと良い方向に進めるんじゃないか、と思ったタイミングでした。
だめだったらほかのところでアルバイトや就職をして、次のタイミングを待とうかなくらいの気持ちでもありました。
結果的にいままでなんとかやってきていますが、いまでも私の給料出せなかったらなんかバイトでもして食いつなげばいいかくらいの気持ちでいます。
なにか大切なことを決めるときは、いい面だけじゃなくてその選択によって起こりうるすべての悪いことを想像してみるようにしています。その悪いことをどれくらい自分が乗り越えられそうか。耐えきれなそうならその選択はしないし、それがもし起きても乗り越えられそうだったら前に進んでみようかと。いい面について考えるのも大切ですが、いいことはいくらでも想像できるし起こりうる一方で、もしからしたら一回も起こらないかもしれないので、これをしたらめちゃくちゃよくなるかも、これをしたらそこそこよくなるかも、みたいにいいことのレベルを並べて選択をするよりも、悪いことが起きたらどうなるかを考えてみるほうがアクションを起こすには役に立つかと私は思っています。
最近お店をやってみたい方に質問していただくこともあるので、独立についても私が感じたことを書いてみました。
ovgo Bakerのオリジンである青山ファーマーズマーケットには、現在も毎月第3土曜日曜に出店中です!!!
ぜひ素敵な週末を過ごしに遊びにいらしてください♡
(YUKI)
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